地元の社労士が一番!?全国対応OKの社労士に依頼する利点とは★

社会保険労務士(以下、社労士)に仕事を依頼したいとき、検索エンジンにて『地域名 社労士』というキーワードで検索してみる方も多いのではないでしょうか。
「会社の近隣で活動する社労士を選ぶことが当たり前では?」とお思いになる方も多いと思います。
しかし、実は敢えて地元から離れた社労士を選ぶ方もたくさんいらっしゃいます。
そこで本記事では、地元の社労士と全国対応OKの社労士に依頼するメリット・デメリットを紹介します。
それぞれを比較して、社労士選びにぜひご活用ください。
地元の社労士に依頼するメリット
会社の地元、近隣で活動する社労士に業務を依頼するメリットには、主に以下の3点が挙げられます。
- 親近感がわきやすい
- 対面で打ち合わせがしやすい
- 地域の事情を理解している
親近感がわきやすい
地元で活動する社労士には、やはり親近感がわきやすいのではないでしょうか。
社労士とは契約によって仕事を依頼する・遂行するという関係になるとはいえ、人と人との付き合いであることに変わりはありません。
とくに、スポットではなく毎月の顧問契約を依頼する場合には長い付き合いになりますので、親しみやすいかどうかも社労士選びに大切な観点です。
対面で打ち合わせがしやすい
地元の社労士であれば対面での打ち合わせがしやすいこともメリットになります。
労務管理に関しては、センシティブな情報が多いものです。
オンラインミーティングも便利ですが、対面で打ち合わせがしたい方は地元の社労士を選ぶのもよいでしょう。
地域の事情を理解している
地域の事情を理解している点も、地元の社労士を選ぶメリットの一つです。
たとえば採用活動についてアドバイスが欲しいときや賃金体系を見直したいときに、このメリットが活かされるでしょう。採用に有効なポイントや賃金水準は、地域によって異なるものです。
地元の社労士ならば地域のネットワークを活用して的確な指導ができる可能性が高いといえます。
地元の社労士に依頼するデメリット
地元の社労士に依頼するデメリットには、以下の2点が考えられます。
- 会社の内情を知られてしまう
- 情報が偏る可能性がある
会社の内情を知られてしまう
社労士に対しては、会社の給与情報や労務トラブルの状況など、問題を解決するために会社の内情を詳しく話さなければならない場面が生じます。
もちろん、社労士は守秘義務を負っていますが、「会社の内情を地元の社労士には知られたくない」という方もいらっしゃるでしょう。
このような方は、地元から離れた地域で活動する社労士を選ぶことをおすすめします。
情報が偏る可能性がある
特定の地域でネットワークを構築していることは、メリットにもなればデメリットにもなり得ます。
それは、入ってくる情報が地元特有のものに偏ってしまう可能性があるということです。
全国対応している社労士であれば、さまざまな地域の会社の情報を見聞きしています。
地元の事情に詳しいほうがよいか、地域に関わりなく情報を取得したいかといった観点で検討してみましょう。
全国対応OKの社労士に依頼するメリット
一方、全国対応OKの社労士に依頼するメリットは、主に以下の3つです。
- 専門性が高い社労士に出会いやすい
- 満遍ない情報を早く得やすい
- 会社の内情を知られても気になりにくい
専門性が高い社労士に出会いやすい
全国どこの会社の業務にも対応しているということは、逆を言えば、全国のさまざまなトラブルを抱えた方々から選ばれているということです。
「遠方であってもこの人にお願いしたい!」と思うのは、その社労士であれば問題を解決してくれると希望を持てるような実績と信頼があるからだと考えます。
給与計算の効率化、労務トラブル、就業規則、IPOなど、自社の課題が明確な場合にはエリアにこだわらずに探してみると、専門性の高い社労士に出会えるかもしれません。
満遍ない情報を早く得やすい
特定の地域に限らず活動している社労士は、全国のあらゆる会社の情報を得ています。
労務管理に関して何か決めなければならないとき、「他社はどうしているのか?」と疑問に持つことがあるのではないかと思います。
社労士には守秘義務がありますので詳細には触れられませんが、全体の傾向やトレンドなどはお伝えすることが可能です。
傾向やトレンドを地域の偏りなく早くつかみたい方は、全国対応OKの社労士を選んでみてはいかがでしょうか。
会社の内情を知られても気になりにくい
自社の課題を解決するためには、社内のセンシティブな情報を社労士に伝えなければならないことがあります。
仮に法違反の実態があったとしても、まずは赤裸々にお話しいただくほうが、スムーズに課題が解決できるものです。
「会社の内情を同じ地域の人には知られたくない」という方にとっては、会社の地元と異なるエリアで活動している社労士であれば、知られても気になりにくいのではないでしょうか。
ただし、社労士は守秘義務を負っており、地元の社労士を選んだとしても他人に情報が漏れてしまうことはありませんのでご安心ください。
全国対応OKの社労士に依頼するデメリット
全国対応OKの社労士に依頼するデメリットには、以下の2つが挙げられます。
- 対面で打ち合わせがしにくい
- 地元の事情を知らない可能性がある
対面で打ち合わせがしにくい
地元を拠点にしていない全国対応OKの社労士に業務を依頼した場合には、対面で打ち合わせがしにくいというデメリットがあります。
近隣の社労士であれば緊急時にもすぐに会って話すことができるかもしれませんが、自社から遠いエリアで活動する社労士相手だと、そうはいきません。
しかしながら、全国の会社に対応している社労士は、フットワークが軽く出張することは厭わないことが多いと思われます。また、アポイントを取れば対面で打ち合わせすることも、もちろん可能です。
時間に余裕を持ってアポイントをとることが煩わしいと感じる方は、地元の社労士から探すことをおすすめします。
地元の事情を知らない可能性がある
会社の近隣で活動していない社労士は、地元の事情をあまり詳しくは知らない可能性が高いでしょう。
高齢化に伴う採用難や人件費の設定の難しさなど、とくに地域によって状況が変わるテーマについては、社労士に話してもなかなか問題の本質を理解してもらえないこともあると思います。
社労士を選ぶ際には、地域によって異なる事情をどの程度理解してほしいのかという観点も取り入れてみるとよいかもしれません。
全国対応OKの社労士に依頼する利点まとめ
社労士は地元で探すことが一般的と思われるかもしれませんが、地元から離れたエリアで活動する社労士を選ぶ方もたくさんいらっしゃいます。
全国対応OKの社労士に業務を依頼する利点は、主に「専門性が高い社労士に出会いやすい」「満遍ない情報を早く得やすい」「会社の内情を知られても気になりにくい」の3つです。
今回紹介した地元の社労士と全国対応OKの社労士のそれぞれのメリット・デメリットを参考に、自社にあった社労士を探してみてください。